2015年8月27日木曜日

はちこの就活日記(上)

 どうも、はちこです。
 ツイッターでもご報告したと思うが、就職が決まって、ようやく東京に行けるようになった。三年前まだ福岡にいたとき、漠然としていつか東京に行きたいと思って、今実現に近づいたので、すごく嬉しかった。既卒で文系院生、ちょっとレアなケースになるかと思うけど、それでも就活の進み方などは日本人の学生と同様で、そのなか感じたことや心得を皆さんと共有したくて、どなたの役に立てば一番幸せだと思います。

 まず自分のスペックを簡単にご紹介。
 中国出身。2011年10月来日。大学は日本語を勉強してた。2013年4月国立大学の院に入って、社会情報学を研究してた。文系、プログラミングはできない。英語は試験前猛勉強して辛うじてTOEIC700程度、インターン経験なし。2015卒なので、M1のとき就活をしてた。そのときマスコミに興味があって、いろいろ受けてたが、ギャップが大きいことで諦め、まず卒論に専念したと決め、2015年3月から就職活動を再開した。

 次は就活簡単な流れ。
 3月〜4月は商社、物流、メーカー、IT、食品卸など様々な業界を見てたが、5〜6月は軸が必要だと考え、範囲を物流、IT、商社に縮小。7月は物流とITに迷っていたが、やがてITに決心。8月は基本面接、8月中旬第一志望会社の内々定をゲット。参考としてマークした会社の数もちょっと紹介する。
プレエントリーした会社の数:60社ぐらいはあるかと思う。
(大まかな内訳:総合商社5社。専門商社5社。物流10社。旅行3社。メーカー10社。SIer15社。通信5社。プレエントリーしてからそのまま放置の会社は15社ぐらい)
説明会を参加した会社の数:4、50社ぐらいはほぼなんらかの形で説明会に参加した、合説よりも会社説明会を重視。
エントリーシートを出した会社の数:会社説明会に行った会社はほぼ出した。40社前後。
選考に参加した会社の数:30社前後
(内訳:書類選考まで10社。一次面接まで10社 二次面接まで10社 最終面接まで5社)
内々定の会社の数:2社(旅行、SIer)
 
 最後は使ってた参考書のご紹介。
①企業研究:四季報、業界地図、業界研究シリーズ



四季報の2015年版そのまま使ってた。私のやり方としては、気になるキーワードを最初から決めておいて、例えば「グローバル展開」「海外売り50%以上」「今後中国に注力」とか、最初から最後まで全部チェックする。興味のない業界飛ばしてもいいので、全部やってもそんなに時間かからないと思う。


全部チェックしたうえで、業界地図でこの会社の業界の位置を確認して、他の会社をピックアップ。業界地図は東洋経済、日経、成美堂も出てたと思うけど、私は東洋経済のを買ってたが、友達のと読み比べたら、成美堂のほうがわかりやすいと思うからオススメ。







ある程度業界を決めたら、同じ業界の会社の差別化が見えない場合、あるいはもっと深く知りたいなら、図解入門業界研究のシリーズがオススメ。特に留学生にとって就活だけではなく、日本の経済や社会を知るために読んだら絶対損がない一冊だと思う。





 会社研究をするとき、日経でその会社の新しい情報をチェックとかよく言われるけど、それよりも効率的だと思うのは、ホームページのニュースやお知らせと広報誌である
 ホームページのニュースをチェックすれば、製品やサービスに関する知識が増え、さらに面接のときよく聞かれる「最近気になるニュースは?」とかも対応できる。
 広報誌もできるだけ半年分をチェックしておいたほうがいいかも。ニュースよりも詳しく書いてあるため、業界の知識やサービス誕生の経緯などがわかるので、面接だけではなく、OBOG訪問のときもネタになるはず。さらに会社今後の方向性や注力分野が理解できるので、やりたいことができるかどうかを判断できる。
 では、IR情報も見るべきか?それについて特に必要はないと思う、もちろん会計やマーケティング得意な方は見てもいいと思うが。なぜなら、そういう分析力は新卒にとって必要とされない、しかも会社への忠実心が薄いと見られるかも、「理」よりも「情」を見せたほうが心に響く、面接官が「この学生は本当にうちの会社に来たい」という確信が得られると思う。
②エントリーシート&面接対策:


 私は二冊とも読んでたが、内容がかなり被ってて、「面接編」だけ買うのがオススメ。この本のいいところは:
a 面接の論理性を説明してくれた。この一冊を読んだら面接のときなぜそういう質問されるのっていう理屈が理解できるようになれる。そこでなぜ自己分析が必要なのか、学生時代頑張ったことはどうアピールすればいいのか、なんとなく把握できるはず。
b 事例が充実で、人事が評価してくれるところは全部説明してくれた。人事が見てるところと学生が思うところは違うので、学生から見て強みを完璧に言えたとしても、人事から見ればスキありの場合もある。
c 企業分析のシート、コンピテンシーシート、OBOG訪問質問集、人事評価ポイント表など様々なコンテンツを用意してくれるので、それに沿ってかなり効率的に企業研究ができるはず。
 あえてこの本の足りないところをあげると、失敗例が少ないことだと思う。それに大手会社受かった事例しかないので、中小企業はまたちょっと違うかも。あと学生さんの事例はレアのが多く(優秀すぎる意味で)、普通の学生さんは活用しにくい部分があるかと思う。


 
 就活に迷ったらとにかく左の本を読んだらいいと思う。思考の傾向から合う業界を分析してくれるとこと、自分に合う会社かどう見抜くコツを教えてくれた。
 右側は企業研究のやり方がわからない、特に志望動機の書き方や切り口に自信のない人にオススメ。



③テスト対策:
 ブックオフで100円買える本で十分。一冊全部解いてみたら問題ないはず、あとは実践で力を磨く。筆記試験が特に難しい会社でなければほぼ通過できる。WEBテストのお題は結構かぶるので、余裕があれば答えをメモしといたらいいかも。後々使える。
④そのほかの活動:
a 展示会:
 オタクの皆さんがお馴染みのビックサイト、国際展示会などよくやると思う。実は、結構いい情報収集の場だと思う。事前登録さえすれば、無料で入れるところが多い、現場で活躍している社員さんと話せる。
 展示会に行ったらまずブース全体を見てみよう。会社は宣伝に重視するかどうか、会社は新規顧客の開拓に熱心かどうか、社員さんやる気があるかどうか、サービスや製品に情熱があるかどうかなんとなく雰囲気で分かると思う。空いている時間帯に行ったらゆっくり喋れるはず。
 製品やサービスの内容はもちろん、開発までの経緯、狙っている客層、ほかの会社との差別化などを聞いてみて、ほかのお客さんがいないとき、会社の雰囲気、就活の進捗とかの話をしてもいいと思う。OBOG訪問と違い、採用と全く関係ないので、気軽に質問できると思う。
b できるだけ多くの人と相談:
 私の相談相手は留学生就職指導の先生、ツイッタラー、ほかの就活生であった。私去年も就活をしてたが、失敗したばかりで、誰かと相談すること自体が恥ずかしい思うから、結局一人で引きこもって、失敗を繰り返すだけ。今年はできるだけ多くの人と相談してもらうようになった。留学生就職指導の先生はもちろん、ツイッタラーの方々は本当にお世話になった。就活の相談をしてもらうとき、自分の考えを整理するチャンスだと思ってください。そこでなぜその業界を目指すのか、今どういう活動をしているのか、今後どういう予定なのか、本当にしたいことは何か、改めて確かめてください。そして会話している間、何らかのヒントがもらえるはず。私も実はツイッタラーさんと相談したとき、入社後関わりたいことを見つけ、うまく進むようになった。
 この場を借りて、改めてツイッタラーの皆さんに感謝したいと思う。

 イハラさん:イハラさんのおがげで就活のヒントをつかむようになりました。イハラさんと話した前に漠然としたイメージしかなかったですが、おかげさまで体系的に整理できてて、面接官にも論理的に説明できるようになって、すごく感謝しております。
 ヤブウチさん:常に行動することと人々つながりの大切さを教えてくださいまして、ありがとうございます。さらに様々な機会を設けてくださいまして、心から感謝しております。
 浅茶ちゃん:泊まってもらってありがとうございます。大阪にいたあいだ、忙しかったけれども癒された毎日でした。
 カクトさん:いつも愚痴を聞いてくれてありがとうございます、自信をつけてくれてありがとうございます。
 きょうこさん:一年前就活をしたときもういろいろお世話になって、暖かい言葉いっぱいもらってて本当に感動しました。
 そのほか、ツイッターで相談をのってくださる方、励ましてくれる方、本当に、本当にありがとうございました。
 
 では上篇はここまで、下篇では私なりのコツや就活に対する効率的な考え方、自己紹介のテンプレートについて語る予定。どうぞお楽しみに。

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